そば屋の名前に「庵」の字が多いワケ
"焼肉店の名前には「○○苑」
ラーメン屋の名前には「○○軒」
のように、そば屋の名前には「○○庵」と最後に「庵」の字をよく見かけます。
この由来は、ずっと昔の西暦1700年頃の江戸時代。
場所は今の東京浅草。
「一心山極楽寺称往院」という浄土宗の寺でのおはなし。
道光庵の庵主(あんじゅ)である僧侶は、そば作りが非常に上手なことで有名。
そもそも「庵」の意味とは、
「僧侶などが住む草や木などで作った小屋」
のことです。
そこに来た檀家(信者)に自分で打ったそばを出したところ、たちまち大評判に。
そのウワサを聞きつけて寺の前には行列ができたほどです。
それを見て、
・名前にあやかろう
・願かけ
などの意味をこめて、そば屋の名前に「○○庵」とつけるようになったそうです。
しかし、おはなしの続きはまだまだあります。
評判になったのはよかったのですが、あまりにも人気となり、
それを見かねたお和尚さんが、「寺でお金儲けとは何と不謹慎な!!」
実際このように言ったかは分かりませんが、
1786年に道光庵でそばを出すことを禁止しました。
それが分かるように寺の前には、
「不許蕎麦」
と書かれた石碑が建てられました。
そのときに建てた石碑は場所を移して、世田谷区にある一心山極楽寺称住院に
残っています。
そして現在・・・
「○○庵」と「不名誉な石碑」だけは今も残り続けている、というワケです。
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